第5回不動産市況DI調査結果の概要(平成30年(2018)6月22日公表)

2018.04.01

Ⅰ. 調査の概要
 平成30年4月1日を基準とし、過去半年(平成29年10月1日~平成30年4月1日)の不動産市場の推移に関する実感と、この先半年(平成30年4月1日~平成30年10月1日)の不動産市場の動向に関する予測について、(公社)石川県宅地建物取引業協会会員に対しアンケート調査を実施し、(公社)石川県不動産鑑定士協会が石川県不動産市況DIとして集計、分析したものです。
なお、本アンケート調査は、毎年4月と10月の年2回実施します。
(発送数:956 有効回答数:245 回答率:25.6%)

Ⅱ. 本調査の地域区分
 本調査では、石川県内を下記の通り区分し、アンケート調査を実施しました。
また、区分した各地域を下記の【区分名】のように称することとし、記載にはこの区分名を用いています。

【区分名】
1.【奥能登地区】輪島市、珠洲市、能登町、穴水町
2.【能登地区】七尾市、志賀町、羽咋市、宝達志水町、中能登町
3.【県央地区】金沢市、かほく市、内灘町、津幡町、野々市市
4.【手取川地区】白山市、川北町
5.【南加賀地区】小松市、能美市、加賀市


Ⅲ. 回答者の属性
 回答者の属性の詳細は本文(p.1参照)記載の通りです。

Ⅳ.集計結果の概要
(1)地価動向(県全体)について

① 住宅地
>今回(平成30年4月1日時点)の県全体の地価動向DIは+23.5pt、前回(平成29年10月1日時点)
と比べると0.5ptの悪化。
なお、前回時点における半年後の予測値は+10.0ptとなっていたが、今回調査では上記の通り予測
値を大幅に上回った。
半年後(平成30年10月1日)の予測値は、今回調査時点と比べて4.3pt悪化の+19.2pt。
>地域毎では、県央地区が最も高く+37.8pt、また最も低かったのは、奥能登地区の▲100.0pt。
金沢市は、第1回調査以来改善傾向で推移しており、今回調査時点の地価動向DIは+34.0pt。小松
市は、第1回、第2回がマイナスのポイント、第3回は±0.0pt、第4回は+16.7ptと推移し、今回の
地価動向DIは、±0.0ptとなった。
半年後は、県央地区・手取川地区が改善、その他の地区は悪化と予測されている。
② 商業地
>県全体の地価動向DIは+36.8ptであり、前回と比べると1.3ptの悪化。
なお、前回時点における半年後の予測値は+15.2ptとなっていたが、今回調査では上記の通り予測
値を大幅に上回った。
半年後の予測値は、今回調査時点と比べて15.6pt悪化の+21.2pt。
>地域毎では、県央地区が最も高く+56.9pt、また最も低かったのは、奥能登地区の▲100.0pt。
金沢市は、第1回調査以来の大幅なプラス傾向で推移しているが、今回調査時点の地価動向DIは、
+66.7ptと大幅なプラスとなり、好調を維持している。
小松市は、第1回・第2回がマイナスのポイント、第3回が±0.0pt、第4回が+33.3ptと推移し、今
回の地価動向DIは、±0.0ptとなった。
半年後については、県央地区・手取川地区が改善、奥能登地区・能登地区が悪化、南加賀地区が横
ばいと予測。

(2)石川県全体の不動産市場の動向
 ① 土地・新築戸建
>実感値は+8.0ptと前回調査に比べ3.2ptの悪化。
地域毎では、県央地区が最も高く+14.8pt、最も低かったのは奥能登地区の▲60.0pt。
>半年後の予測は、調査時点と比べて0.8pt悪化の+7.2pt。
地域毎では、県央地区・南加賀地区が改善、奥能登地区・能登地区・手取川地区が悪化と予測。
 ② 中古マンション
>実感値は▲7.8ptと前回調査に比べ9.6ptの改善。
>半年後の予測は、調査時点と比べて4.0pt改善の▲3.8pt。
地域毎では、能登地区が横ばい、県央地区・手取川地区・南加賀地区が悪化。
 ③ 中古戸建
>実感値は▲2.3ptと前回調査に比べ0.4ptの改善。
地域毎では、手取川地区が最も高く+11.1pt、最も低かったのは奥能登地区の▲66.7pt。
>半年後の予測は、調査時点と比べて5.7pt改善の+3.4pt。
地域毎では、奥能登・能登・手取川地区が悪化、県央地区が改善、南加賀地区が横ばいと予測。

Ⅴ.その他詳細については、本文ご参照ください。
⇒ 第5回石川県不動産市況DI調査結果(基準日:平成30年4月1日、公表:平成30年6月22日)